日本刺繍の糸について
生糸(原糸)
 蚕の繭を煮て数個の繭から(繭一個の糸では細いので)それぞれ糸口を探し、
同時に数本を(だいたい9ヶ)引き揃え一本の糸として繰り枠に巻き取る。
この状態の糸を生糸と言う。未だ、精錬はされていない。

繭一ヶの糸の太さは約3デニール(デニールとは、糸の太さの単位で450bの長さで
0.05cを1デニールと言う)
で現在、多く使われている生糸の太さは約27デニールである。

絹糸
生糸を繰り枠より他の枠に本数を決めて巻き取る。
そして外し、かせにし精錬したものをと言う。
精練と言うのは生糸のセリシンや汚れ、不純物を取り除く為、石鹸や薬品等を使って
煮沸する事を言い、生糸の光沢や柔らかさを出しフィビロンという繊維素になる。

釜糸
絹糸を釜を使って染めたりしていたので日本刺繍の糸を釜糸と呼んでいる様です。
釜糸をさいて一菅、二菅と分けて使ったり釜糸を一本、二本、三本と合わせて使ったり、
又、縒りを掛けて使ったりします。

釜糸の太さ
前にも書きましたが、繭一個より引き出す糸の太さを約3デニールと言い繭9ヶで出来た生糸を
( 27中又は27デニールと言い)12本合わせた(繭 108個分)を精錬し染色したものを
日本刺繍に使われる釜糸一本と言われる。
ただ、生糸は自然からの恵みの糸ですので繭の糸の太さにより多少細い太いが有ります。